​ドラマクイーンとスペクトラムな夜

ひとりごとをいうのは決まって
心が落ち着かないとき
もうひとりのわたしが私に決まって
傲慢な思考を盾や矛にするなっていうの

ひとり、明日の晴れを願って
ガラスの靴を放り投げ
後悔はないという私に決まって
じゃあもう唇の裏側を噛むなっていうの

​

大丈夫だよ
大丈夫だよ
大丈夫だよって
砂糖漬けになった小さな心臓は

ジャムにしかなれないや
大丈夫だよ
大丈夫だよ
大丈夫だよって
一度引いた線から引き戻せやしない
こっから先は私のテリトリー

​

ひとり、昼間の信号待ちで
ミントを口に放り込み
日陰を探す私に決まって
つまんない人間になったなあっていうの

​

大丈夫だよ
大丈夫だよ
大丈夫だよって
「可哀想」に浸ったふやけた手足は

ジャムにもなれないや
大丈夫だよ
大丈夫だよ
大丈夫だよって
一度引いた線から引き戻せやしない
こっから先は私のテリトリー

​

大丈夫だよ
大丈夫だよ
大丈夫だよって
一度引いた線から引き戻せやしない
こっから先は

​

ひとりぼっちが怖いのは
ひとりじゃなかったから
部屋の端に座るわたしに決まって
許せスペクトラムな夜をっていうの